私は父親の家業を継いだ二代目です。
父親とは不仲でしたが、後を継ぐことに決めたのは、津乃吉の商品がとても美味しく、良い商品と思ったからです。
まじめに、滋味深いものを作っている津乃吉は魅力的でした。
が、変に自信過剰で、言い訳の多い会社でした。
二代目社長、先代と比較されるのは必然で、先代と違う動きをすれば、「変わってしまったなー」と昔から津乃吉を知る人には冷ややかに囁かれることも。
特にパッケージにお金を掛けたり、宣伝にお金を掛けたり、今どきなお店に商品を卸したり、少し派手なことをすると、津乃吉らしくないと思われることもある様です。
そこばっかりに力を入れて、ものづくりは適当なんじゃないかと思われることもある様です。
断言しますが違います。
私が惹かれた「津乃吉のものづくり」を変わらず続けていく為には、それを知って頂き、共感頂き、応援頂く必要があります。
その為に、色々な知恵を絞って、知恵をお借りして、時には費用を掛け、津乃吉の想い・商品の魅力を伝えております。
そのやり方が正しいかは、分かりませんが、今、確実に前に進んでいる実感はあります。
「変わらない為に変わる」的な言葉がありますが、その通りと思っています。
同じことを同じ様に続けていては、衰退する道を歩むと思いますし、私が継いだ意味もない。
まだまだ、信用・信頼を得ていない私ですが、津乃吉の製造現場だけは、誰にでも自信を持ってお見せできます。
その自信を持ち続けられる様、努力していこうと思います。